詳細

項 目 内 容
分類 文書群
文書群番号 8109
文書群名 企画展示「香川を結ぶ、四国とつなぐ」
(開催期間:令和7年6月20日~8月31日)
史料数 36
解題 ごあいさつ
明治時代になり近代国家としての道を歩み始めた日本。そのなかで、人々の行動範囲は大きく広がりました。江戸時代の讃岐に住んだ人々も、藩から香川県、そして四国さらには…とその活躍の場は拡大していきます。
 そうした行動範囲の広がりを支えたものの一つが「道」です。今回の県立文書館企画展「香川を結ぶ、四国とつなぐ ~近代かがわ「道」のアーカイブズ~」ではその道、特に「道路」と「鉄道」について文書館所蔵のアーカイブズにより紹介していきます。
 あの道にそんな人の関わりが?、香川最初の鉄道は今も残るあの路線だったのか、などご存知の方もそうでない方も、近代かがわ「道」のアーカイブズから、香川の各地が結び付き、さらに四国4県をつなぐ道が生まれた様子の一端をこの展示で垣間見てください。

1 四国とつなぐ~「新道」の建設~(展示番号1~16)
 江戸時代、高松藩・丸亀藩・多度津藩などに分かれていた讃岐国は、明治4年11 月には一度目の香川県が置かれます。しかしその後の明治6年2月に現在の徳島県などからなる名東県に編入されると、讃岐・阿波の交通促進のため、大坂峠(現在の東かがわ市) の改造が進められました。
 また瀬戸大橋や香川用水の提唱者として知られる大久保諶之丞が、四国四県をつなぐ四国新道建設に奔走、明治19 年には起工式が行われました。
 香川を四国とつなぐ道、大坂山と四国新道のアーカイブズを紹介します。

2 香川を結び、四国とつなげる~鉄道網の形成~(展示番号17~36)
 香川県最初の鉄道は、多度津の景山甚右衛門らにより明治22 年に開通した讃岐鉄道です。
多度津ー琴平間を結んだこの鉄道は、のちに高松まで延伸し、現在のJR 土讃線の一部となりました。
 この讃岐鉄道を皮切りに、県内には多くの鉄道が計画され、そのうちのいくつかは実現、明治の後期から昭和にかけて香川県内には市街地と観光地を結ぶ鉄道網が形成されていきます。
 同じころ、徳島・高知・松山といった四国四県の県庁所在地と香川をつなぐ鉄道も、全国におくれをとりながらも建設が進められます。香川県内外における鉄道網の形成を当時の資料でご覧ください。
(展示室 ごあいさつ、展示解説パネルより転載)
※各資料の資料名、史料番号等は展示時のものです。